
RoHS指令への対応が必要なことは分かっている。しかし、「社内でなかなか理解が得られない」「予算が通らない」そんなお悩みございませんか?
この記事では、何度も導入を却下されながらも、現場・メーカー・代理店が連携して導入を実現した事例をご紹介します。価格面や経営層への説得に不安を感じているなら、ぜひ参考にしてください。
RoHS対応は「やるべき」だけど…導入が進まない現場の声
RoHS指令とは、EUで制定された「特定有害物質の使用制限に関する指令」です。電子・電気機器に含まれる鉛や水銀、カドミウムなどの有害物質の使用を制限し、人や環境への悪影響を防ぐことを目的としています。日本でも多くのメーカーが輸出対応や製品安全の観点から、この指令への対応を進めています。
RoHS指令への対応は、多くの製造業にとって避けては通れない課題です。とくにカテゴリー8・9の適用拡大により、医療機器や監視制御機器分野でもフタル酸エステル類の分析体制が求められるようになりました。
しかし実際の現場では、「対応しなければいけないのはわかっているけど、機器導入となると予算が…」「経営層からの理解が得られず、話が前に進まない」といった声が聞かれます。必要性は理解していても、導入までのハードルが高いというのが実情です。
経営陣と現場の温度感の違い

RoHS指令に積極的に取り組んでいるある企業では、現状の分析機器の性能では対応しきれない、というお悩みがありました。そこで、最新のRoHS指令に準じた専用機器であるGCMS/Py-Screener(島津製作所製)をご紹介し、企業の担当者様は導入に積極的でした。
しかし、導入予定のGCMS/Py-Screenerは約2,480万円という高額機器。経営層からは「既存の機器では対応できないのか?」「今すぐ必要な投資なのか?」という声が上がり、初年度・翌年度の2回連続で予算申請は却下され、企業の担当者は頭を抱えていました。
価格のインパクトに加え、RoHS対応の重要性や、将来的なリスク回避の必要性が経営層に十分伝わらなかったことが、導入が進まなかった主な理由です。こうした場面では、現場と経営陣の間の温度差を埋める丁寧な対話と、根拠のある情報の提示が欠かせません。
信頼と情報の積み上げ
青山商事では、企業の担当者様・メーカー(島津製作所)と三者で連携し、必要性を訴える材料を一つひとつ丁寧に揃えていきます。
- 他社製品との比較表
- 技術資料や公的機関での納入実績
- 既存機器の老朽化状況
- デモ機でのお試し測定など
このような情報を積み重ねて経営陣の納得感を得られるよう、導入に向けてサポートいたします。
今回の事例では、3年目でようやく経営陣にご納得いただき、予算が承諾されました。
まとめ
規制への対応は必要だけど、どうやって社内を説得したらいいかわからない。
そんなときこそ、青山商事にご相談ください。現場と経営層、双方に伝わる資料づくりやご提案を、メーカーと連携しながら丁寧に進めてまいります。
分析計測ジャーナルではささいなことでもご相談可能です。なにかございましたら一度お問い合わせくださいませ。
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