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【2024年】研究室の移設に時間と労力をかけたくない研究者必見!~業者選定、費用見積もり、移設・引っ越し準備から完了までの手順~

2024.04.12 (Fri)

  • 引っ越し
  • 移設

記事を書いた人 :

bunseki-keisoku

「研究室の引っ越しをすることになった!さてどうしよう!?」

研究者の方々はラボや実験室で日々研究に励んでおられます。慣れた場所でずっと研究を続けられたらいいのですが、やむを得ず移設や引っ越しをしなければいけない場合がありますよね。

例えば大学の研究者だったら「今いる大学から別の大学に籍を移す」「新棟が増設されたので移動」といった場合があります。そして民間企業・団体の研究者だったら「事業所が他府県に出来たので引っ越し」といった場合などです。

そんな時、

「移設・引っ越しの手順や段取りがわからない」
「とりあえず見積書を取らないといけない」
「でもどこに何を頼めばいいの?」

など、何から手をつければいいのかわからず「時間もないのにどうしよう…」と頭を抱えることになるでしょう。

しかも研究室の引っ越しは住居の引っ越しとは異なり、自分で梱包してあとは引っ越し業者にお任せ…というわけにはいきません。

そこでこの記事では、研究室の移設や引っ越しがどういった手順で進んでいくのか、ポイントを押さえながら解説していきたいと思います。

大まかな流れは下記の通りです。

では引っ越し前の準備から、引っ越し完了まで、時系列で見ていきましょう。

事前準備

■装置や器具類の所有権を調べる

まずは研究室にある装置や器具類の所有権が誰にあるのか調べる必要があります。

例えば大学の研究者でしたら、

●大学の予算で買ったもの
●個人で当たった科学研究費で買ったもの

があるかと思います。自分に所有権が無いものを持ち出すことはできませんし、無断で持ち出すことはトラブルにつながります。装置が古くて所有権がわからない場合は、大学事務に問い合わせをするのがよいでしょう。

■廃棄物のピックアップ

移設・引っ越しを機に、廃棄するものも出てくるかと思います。廃棄するもののリストアップをしておきましょう。(※一般廃棄ができないものは産廃業者の手配が必要です。)

取りまとめ業者の選定

■移設・引っ越しを行う業者の選定

研究室内に様々なメーカーの装置がある場合、どこに何を頼めばいいのか迷いますよね。各メーカーにそれぞれ連絡するパターンもありますが、研究室と懇意にしている業者があれば、その1社にすべての取りまとめを依頼すればスムーズに進む場合もあります。

研究室に沢山のメーカーの装置があったとしても、1社にまとめて依頼すれば、下見・見積り・スケジュール管理をひとまとめにして進めていくことも可能です。

現場の下見

引っ越しを任せる業者が決まったら、現場の下見を依頼します。

●全体の物量
●装置などのサイズ
●搬出・搬入経路の確認
●現在の場所と移動先の場所のレイアウト把握

など、見積りを出すのに必要な下見をしてもらいます。

見積書の作成

下見が終わったら、作業の見積書をもらいましょう。研究室にさまざまなメーカーの装置が混在している場合、とりまとめをする業者が各メーカーの担当者と連絡を取り、見積書を作成することになります。

なお、単なる「装置の移動の費用」以外にも下記のような費用がかかることがあります。「え、それも費用かかるの!?」と後で慌てないように、心づもりをしておきましょう。

■解体費用・高所作業車費用

装置は移動させる際に解体が必要なものがあり、その場合、解体費用がかかります。

例えばドラフトチャンバーのように大きな装置は最初に納入した際、「搬入経路が確保できないので解体した状態で搬入し、その後研究室で組み立てた」といった場合があります。こういったものは、移設の際にも同じように解体して運ぶ必要があるため、費用がかかるのです。

また高所作業車を使って窓から搬入したといったパターンもあるでしょう。

こちらも搬出の際、同じ作業が必要となるので、別途作業費がかかることは把握しておかなくてはいけません。例えば高所作業車による作業は、特殊搬入費という名目で、15万以上かかるケースもございます。

このあたりについては、ドラフトチャンバーの導入についての記事が参考になりますのでよろしければご覧下さい。

また、装置を搬入した当時は搬入経路があったにも関わらず、その後建物の改修が行われ、搬入経路がなくなってしまった…といったケースもあります。

その場合「搬入の際は搬入費だけだったのに、搬出の際は高所作業車で窓から出さないといけなくなって、作業費が高額になった!」といったこともあるので、注意が必要です。

■再設置・再稼働

解体した装置は移動先で再度組み立てて、再稼働させる必要があります。こちらにも費用がかかります。

■新たに買い足すものの費用

今あるものの移動だけではなく、「引っ越しを機に実験台や作業台を一新したい」「引っ越し先はスペースが広くなるから新たに棚を設置したい」などの要望がある場合は、そちらも含めた見積書をもらう必要があります。

そういった場合、どんなものを検討すればいいのか迷うところですが、例えばヤマト科学株式会社では研究室構築システムのサポートを行っていますし、

ヤマト科学HPより(https://www.yamato-net.co.jp/qa/detail/48/)

株式会社島津理化では限られたスペースを活用するため、ラボタワーという省スペースのための分析装置専用台が販売されています。

島津理化HPより

こういったものを導入することを検討するのもいいかもしれません。どんなものを検討すればいいのかわからない、という方はお問い合わせ下さい。

レイアウト図作成・番号の割り振り

■レイアウト図作成

現在の研究室と、移動先の研究室では、部屋の形や大きさが異なります。移動する装置をどういうレイアウトで配置するのか?を考えましょう。

■スムーズに配置をするため装置に番号割りふる

似たような装置があったり、装置の数が多かったりすると、移動先であべこべになったり、予定と違うところに設置してしまたりといったトラブルがおこります。そこで装置1台ごとに①②③…と番号を割り振って、それぞれが移動先のどこに配置するかまでリスト化しておくとよいでしょう。

大きいサイズで見られる場合は、写真をクリック!

装置の移動をお願いしている運送会社から、行先・番号が書かれた専用のシールをもらえることも多いので、そういったものを活用するなどして、装置の移動先を明確にしておきましょう。

スケジュール確認・工程表の作成

物量が多い場合、装置を一日で一気に移動することはできません。各メーカーと話をつめながら、「A社の装置は〇月〇日~、B社の装置は〇月〇日~…」と決めていく必要があります。その際スムーズに進めるためにも工程表を作成するとよいでしょう。予定を業者に伝え、工程表を作成してもらいましょう。

大きいサイズで見られる場合は、写真をクリック!
大きいサイズで見られる場合は、写真をクリック!

搬出・移動

専用の業者により、装置の運び出しを行います。

再設置・再稼働

既存の研究室から新しい場所に移動が完了したら、専門業者による再設置および再稼働を行い、きちんと動くか確認をします。

まとめ

研究室の移設はお金も時間も労力もかかります。

ただでさえ研究で時間が取られる中、さまざまなスケジュールをご自身で組んで進められるのは大変でしょう。「どこかにまるっとまとめて相談したい!」そんな方は一度ご相談いただければと思います。

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