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HPLCカラムのおすすめメーカー紹介!価格と特徴も

2022.12.20 (Tue)

  • HPLC
  • カラム

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bunseki-keisoku

紹介

HPLCカラムのメーカーは国内外にたくさんあり、どのメーカーを選べばいいのか悩ましいですよね。日本企業なら安心なのか、海外企業にもいいカラムはあるのか、気になると思います。

そこでこの記事では、HPLCカラムのおすすめメーカーを11社ご紹介します。さらにファーストチョイスされやすいカラムを例に、各社の価格も挙げましたのでメーカー選定の参考にしてみてください。

また分析計測ジャーナルでは、カラムメーカー選びをサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。

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HPLCカラムとは?選び方も紹介

HPLCカラムは種類が豊富なので、メーカー紹介の前にHPLCカラムの基礎を紹介します。カラムの特徴を把握していると、メーカー選びもスムーズですよ。

HPLCカラムとは

HPLCにおけるカラムとは、試料の成分を分離するために通す固定相のことです。ステンレスや樹脂でできた管の中に、シリカゲルやポリマーなどが充填されています。HPLCの分離モードや目的の成分に応じて、カラムを使い分けます。

HPLCカラムの選び方

種類が豊富なHPLCカラムですが、分離モードによって以下のようなカラムがあります。

  • ODSカラム
  • シリカゲルカラム
  • イオン交換カラム
  • ゲルろ過カラム

カラムの選び方は、次の項目をチェックして選びます。

  • 充填剤の種類
  • 充填剤の大きさ
  • カラムのサイズ

各項目の詳しい情報は、以下の記事も参考にしてみてください。

HPLCの要はカラム!カラム選定の基礎知識と正しい取り扱い方法

HPLCカラムおすすめメーカー(日本企業)8選!

日本企業

HPLCカラムを製造販売するメーカーは、日本にたくさんあります。まずは日本のカラムメーカーで、研究者から長年愛されている企業を8社厳選して紹介します。

㈱島津製作所

㈱島津製作所は、HPLC機器をはじめとする分析機器のメーカーです。日本で初めてポンプ式の液体クロマトグラフを開発したり、ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんを輩出したり、分析計測機器業界のトップを走り続けています。

HPLCカラムは、HPLC分析を熟知した企業だからこその機能を持ったカラムが揃っています。ホームページのカラム検索機能が使いやすく、目的のカラムを見つけやすいのも特徴です。

出典:㈱島津製作所 製品情報 Shim-packシリーズ

㈱大阪ソーダ

㈱大阪ソーダは、化学で私たちの暮らしを支える企業です。HPLCカラムはGMP管理された工場で、シリカゲルの製造からおこなっています。カラムバリエーションは約300種類もあり、キラルカラムやゲルろ過カラムなどもあります。HPLCカラムの製品紹介ページは、シーン別におすすめのカラムを提案してくれているので、HPLC初心者でカラムのことに詳しくなくても選びやすいですよ。

出典:㈱大阪ソーダ 製品情報

東ソー㈱

東ソー㈱は総合化学企業です。HPLC用カラムは国内シェアNo.1の実績があります。逆相や順相用カラムもありますが、イオン交換カラムやサイズ排除クロマトグラフィー用カラムなども種類が豊富で、人気があります。カラムの価格が比較的安いので、研究費を抑えたいならおすすめのメーカーです。

出典:東ソー㈱ 製品情報

㈱ダイセル

㈱ダイセルは半導体からコスメまで、幅広い事業を手掛けるメーカーです。HPLCカラムは光学異性体が分離できるキラルカラムが主力製品です。研究室や企業では、キラルカラムと言えばダイセルと認知されているほどです。ダイセルのキラルカラムは日本国内のみならず世界中で愛されています。

出典:㈱ダイセル 製品情報

ジーエルサイエンス㈱

ジーエルサイエンス㈱のカラムは、自社でシリカゲルの合成から行っています。そのため高い品質で、長く使えるカラムが自慢です。

InertSustainシリーズはシリカゲル合成の段階で、シラノール量をコントロールしています。残存シラノールは逆相HPLCにおいて分離の支障を起こすこともあるので、できるだけ減らさなければなりません。しかしそのコントロールは難しく、各社研究が続いています。シリカゲル合成段階からシラノール量を抑えたInertSustainシリーズは、耐久性がありロット間の品質も一定です。

ジーエルサイエンス㈱では自社製造のカラムに加えて、国内外メーカーのカラム販売も手掛けています。そのため選択肢が豊富で、ぴったりのカラムが見つかりやすいですよ。

参考:ジーエルサイエンス㈱  製品情報

㈱ワイエムシー

㈱ワイエムシーはHPLCカラムを主力製品とした、分離・精製技術が優れている会社です。分析用カラムから、工業用の分取カラムまで広いニーズに応える製品が揃っています。㈱ワイエムシーではデモカラムサービスがあり、気になるカラムの新品を無料で2週間貸し出してくれます。数種類のカラムを試したい、分析法検討の際にもぴったりのサービスなので、ぜひ利用してみてください。

参考:㈱ワイエムシー 製品情報

参考:㈱ワイエムシー デモカラムサービス

一般財団法人 化学物質評価研究機構

一般財団法人 化学物質評価研究機構(CERI)は、標準品の提供や環境測定、高分子の第三者試験機関としての事業も手掛けています。CERIのHPLCカラムは、逆相HPLC用のL-colimnシリーズが充実しています。L-colimnシリーズは、長年のノウハウとお客様の声が詰めこまれています。

参考:一般社団法人 化学物質評価研究機構

インタクト㈱

インタクトはHPLCカラムの専門メーカーです。主力製品の一つに、ユニークなエンドキャッピングを施したカラムがあります。またインタクトのHPLCカラムは、寿命が長いと評判もあります。他メーカーにはないタイプのカラムを探しているなら、HPLCカラムに特化したインタクトの製品はいかがでしょうか。

参考:インタクト㈱

HPLCカラムおすすめメーカー(海外企業)3選!

海外企業

海外のHPLCカラムメーカーを3社ご紹介します。どのメーカーも海外が本社ですが、日本国内にも事業所があるので、安心して使えますよ。

Agilent(アジレント)

アジレントはアメリカに本社を置く会社です。分析機器や医療機器、試薬の販売などをおこなっています。逆相HPLC用カラムはもちろん、生体分子分析用カラムのものもあります。メソッド開発用のキットも販売されており、タイプの異なる3つのカラムがセットになって効率的なメソッド開発にぴったりです。

参考:Agilent 会社概要

参考:Agilent 製品とサービス

Thermo Fisher Scientific(サーモフィッシャー)

サーモフィッシャーは計測機器や研究用試薬を取り扱う、科学企業です。HPLCカラムは独自のコアテクノロジーで、背圧が低いのが特徴です。ODSカラムやHILICカラムなどの製品を展開しています。

参考:サーモフィッシャー 製品・サービス

Waters(ウォーターズ)

ウォーターズはHPLCのパイオニアとして、活躍している会社です。ウォーターズのHPLCは、世界中の企業や研究室で使われている実績があります。ウォーターズのカラムを同社の機器に接続すると、カラムのロットや使用回数などを記録しレポートに出す機能があります。HPLCの機器メーカーがウォーターズなら、カラムもウォーターズを選べば相性がよく、特別な機能も使えるのでおすすめです。

参考:Waters 製品

HPLCカラム!各メーカーの価格比較

HPLCカラムで最もよく使われている逆相用カラムを代表して、各メーカーの価格を以下の表で比較しました。価格は購入時には変更される可能性もありますが、メーカー選定の判断材料の一つにしてみてください。

今回比較するカラムは、逆相用HPLCカラムの中でファーストチョイスされやすい、次の条件のカラムです。

  • 官能基:C18(ODS)
  • 粒子径:3μm
  • 内径:4.6mm I.D.
  • 長さ:150mm

メーカー製品名価格出典URL
㈱島津製作所Shim-pack GIS C1859,000円島津ジーエルシー 製品情報
㈱大阪ソーダカプセルパックC18 MG II47,000円大阪ソーダ 製品紹介
東ソー㈱TSKgel ODS-100V 5μm42,000円東ソー 総合カタログ
㈱ダイセルDAICEL DCpak80,000円ダイセル カラム価格表
ジーエルサイエンス㈱InertSustain C1866,000円GLサイエンス カタログ
㈱ワイエムシーYMC-Traiart C1853,000円YMC 価格表
一般財団法人 化学物質評価研究機構L-column3 C1870,000円CERI L-columu3カタログ
インタクト㈱Unison UK-C1853,000円インタクト HPLCカラム価格表
AgilentZORBAX Extend-C18※粒子径3.5μm91,000円アジレントテクノロジー仕様および価格表
Thermo Fisher ScientificAccucore C18※粒子径2.6μm89,000円GLサイエンス カタログ
WatersAtlantis dC18 Column

カラムメーカーは日本?海外?メーカー選びの注意点

カラムメーカーは、日本も海外も優れた会社がたくさんあります。今回紹介したメーカーなら、日本でも海外でもどちらを選んでも大丈夫ですよ。

しかし海外メーカーの特殊なカラムを選ぶ場合は、納品までに時間がかかることもあります。そのためすぐにカラムを手に入れたいなら、日本メーカーのほうがいいかもしれません。

HPLC機器メーカーに合わせてカラムを選べば、機器との接続の相性がよかったり、カラムの種類を記録してくれたりする機能があります。HPLC機器メーカーと異なるカラムを選んでも問題はありませんが、機器に合うかどうかは購入前に確認しておきましょう。

まとめ

まとめ

HPLCカラムのおすすめメーカーを11社ご紹介しました。

  • ㈱島津製作所
  • ㈱大阪ソーダ
  • 東ソー㈱
  • ㈱ダイセル
  • ジーエルサイエンス㈱
  • ㈱ワイエムシー
  • 一般財団法人 化学物質評価研究機構
  • インタクト㈱
  • Agilent
  • Thermo Fisher Scientific
  • Waters

カラムのメーカー選びに困ったらこれらのメーカーから選べば、品質の高いカラムが手に入ります。参考にしていただき、最適なカラムメーカーを選んでくださいね。

また分析計測ジャーナルでは、カラム選びのサポートを承っておりますのでお問い合わせください。さらに気になるカラムがあれば、お試しいただくことも可能です。(メーカーや種類によっては対応できない場合もございます。ご了承ください。)

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分析計測ジャーナルライターバッハ

ライター名:バッハ
プロフィール:大手製薬会社において約8年間新薬の開発研究携わる。新薬の品質を評価するための試験法開発と規格設定を担当。さまざまな分析機器を使用し、試験法検討を行うだけでなく、工場での品質管理部門にも在籍し、製薬の品質管理も担当。幅広い分析機器の使用経験があり、数々の分析トラブルを経験。研究者が研究に専念でき、遭遇するお悩みを解決していけるよう様々な記事を執筆中。

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