セミナー内容
遺伝子解析の技術は、基礎研究から臨床の感染症検査まで様々な場面で使用されています。近年、遺伝子解析技術の進歩により、NGSなどの最新技術が臨床検査に利用し始められています。
本ウェビナーは遺伝子検査をテーマとし、京都大学大学院 長尾美紀先生をお招きし、臨床微生物検査のトレンドについてご講演いただきます。後半では、体外診断薬のためにデザインされた、メルクの新しいオリゴ合成サービスとDNAフリーの新製品をご紹介いたします。
(お申込はこちら)
→https://www.merckmillipore.com/JP/ja/20230412_050542
≪講師≫
長尾美紀 先生
(京都大学大学院 医学研究科 臨床病態検査学 教授)
中矢千恵
(メルク株式会社 APAC Business Development Manager, Molecular Materials)
ヤン チンフェン
(メルク株式会社 ライフサイエンス ダイアグノスティックス事業部 Field Marketing & Technical Sales)
こんな方におすすめ
- 遺伝子検査の研究開発をご担当の方
- 遺伝子分析関連製品に興味をお持ちの方
セミナー内容
開催日時
2023年:6/22(木)14:00~16:00
実施方法
オンライン
プログラム
withコロナ時代の臨床微生物検査 | 長尾美紀 先生(京都大学大学院 医学研究科 臨床病態検査学 教授) | 診療現場における微生物検査は、(1)感染症患者の早期治療と予後の改善(=感染症診療)ならびに(2)薬剤耐性菌を検知することによるアウトブレイクの防止(=感染対策)の双方で根幹をなす検査である。そのため、検査結果を迅速に報告することは、理想的な臨床微生物検査の最優先課題の1つとなっている。微生物検査領域では、従来の塗抹・培養検査に加え、抗原検査や遺伝子検査、質量分析法を活用した迅速同定機器などが導入され、精度や迅速性を追求した検査法が開発されている。これらの検査技術の中でも遺伝子検査は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行以前は保険適応となる検査項目が少なかったこと、検査機器や試薬の経済的負担が大きいことなどの問題から、微生物検査領域では長らく普及が進んでいなかったが、 2020年初頭にはじまったCOVID-19のパンデミックにより、多くの施設で遺伝子検査機器が導入され微生物領域でも遺伝子検査が活用されるようになった。本講演では、これらの機器の活用からみえてくる課題や展望、そして遺伝子検査のみならず、これからの臨床現場で求められる微生物検査法について皆さんと考える機会としたい。 |
cGMPオリゴ合成サービス開始(メルクの遺伝子分析 新製品紹介①) | 中矢千恵(メルク株式会社 APAC Business Development Manager, Molecular Materials) | 体外遺伝子診断に使用されるオリゴは、重要な原材料の一つであり、その品質の一貫性は欠くことのできない要素です。多くのお客様におかれましてもGMPグレードオリゴの必要性は認識されております。メルクでは、新たにcGMPオリゴ製造サイトを設立し、供給サービスを開始することになりました。今回はその製品群、特色などの詳細をご紹介します。 |
体外診断薬のためのDNAフリー製品「Ultra pure」シリーズ(メルクの遺伝子分析 新製品紹介②) | ヤン チンフェン(メルク株式会社 ライフサイエンス ダイアグノスティックス事業部 Field Marketing & Technical Sales) | テンプレートDNAによるコンタミネーションは偽陽性の要因の一つになります。特に体外診断薬の製造はコンタミネーションを注意しなければなりません。この度、メルクはコンタミネーションを最低限にすることができるDNAフリーシリーズ「Ultra pure」を発売予定です。DNAポリメラーゼから精製水までDNAフリーのため、不要なDNAが混入する心配はありません。体外診断薬の研究開発の方、コンタミネーションで悩んでいる方はぜひご聴講ください。 |
参加費
無料
主催
メルク株式会社